志民社会学習会

―人工知能(AI)と資本主義の未来-

日時:2019年5月25日(土) 午後2時〜5時

場所:西南コミュニティセンター2階会議室(西南学院大学キャンパスの最東南側)

〒814−8511 福岡市早良区西新6丁目2−92

電話:092−823−3952(地下鉄西新駅3番出口、徒歩数分)

テーマ:近代の知性がAIに託した夢―不毛な論議に陥らないために

講師:本山美彦さん(もとやまよしひこ、京都大学名誉教授、経済学)

1943年生。1965年京都大学経済学部卒。甲南大学経済学部助手を経て、1977年京都大学経済学部助教授、以後教授、経済学部長、大学院経済学研究科長などを経て、2006年停年退職、以後京都大学名誉教授。大阪産業大学学長、国際経済労働研究所所長などを経て、現在同研究所で全国の労組員からなる「AI社会に生きる」研究会主宰。著書『ESOP-株価資本主義の克服』(シュプリンガーフェアラーク、2003年)、『金融権力』(岩波新書、2008年)、『韓国併合』(御茶ノ水書房、2010年)、『オバマ現象を解読する』(ナカニシヤ出版、2010年)、『アソシエの経済学』(社会評論社、2014年)他多数。

報告要旨:

単に人工知能と訳されているAIの英語が"Artificial Intelligence"であることの意味は大きい。服地用に作られた布が、「ブリコラージュ」という絵画にも使われるように、"Art"とは所期には考えてもみなかった美を生み出すものという驚きを込めて創られた言葉である。人間の知性は、思いがけないことから進化する。そのことが人間の創造性を生み出す。これはAIという言葉の産みの親の一人であるハーバート・サイモン(1978年ノーベル経済学賞受賞者)の述懐である。AIは、人の知性を豊かにするものでなければならない。

到来間近のAIは悪魔か? 慈愛溢れる神か? 喧しく交わされているAI論議は空疎すぎる。展望能力において閉塞状態にある世論の混迷を打開するためにも、近代の偉大な知性たち、チェコのカレル・チャペック、英国のアラン・チューリング、アイザック・ニュートン、チャールズ・バベッジなどのAIへの夢を語りたい。

参考文献:

本山美彦『人工知能と21世紀の資本主義』(明石書店、2016年)。

本山美彦『人工知能と株価資本主義』(明石書店、2019年1月)。

参加費:無料(会の趣旨に共感される方はどなたでも参加できます)。

終了後、近くの居酒屋 (「じゃがいも弐番館」)で講師を囲む懇親会を予定しています。

主催:福岡オルターナティブ研究会 FNA(ADB福岡NGOフォーラム)

連絡先:アジア開発銀行福岡NGOフォーラム(FNA)

fna@minos.ocn.ne.jp

資料準備の都合上、参加を希望される方は事前にご連絡ください。

オルタ42チラシオルタ42