貧困、ブラックな労働、差別、虐待…日本に住む私たちが抱える問題は、すぐには解決しそうもありません。日本や自分の将来に不安を感じながら、「気候変動や食料問題といったグローバルな課題にも目を向けよう!」と言われても、余裕もないし…。あなたはそんな風に、立ち止まってしまっていませんか。

今回のゲスト・スピーカー、テッド・メイヤーさんは、タイでSchool of English for Engaged Social Service(「社会に関わるための英語教育」、略称SENS)を運営しています。SENSには、アジア各地から文化・民族や宗教の違う若者たちが集い、それぞれが体験してきた差別や貧困や息苦しさを共有し、理解し合うことからはじめ、私たちが日常的にぶつかる問題とグローバルな問題が、実は同じ社会の仕組みから生じていることにだんだんと気づいていきます。SENSを終えた若者たちは、SENSで養った英語力と洞察力を使って各地で活躍しています。

SENSの根底には「エンゲイジド・ブッディズム」(「社会に関わる仏教」)という考え方がありますが、仏教を絶対視するのではなく、人間がのびのびと生き、社会に関わることの意味を、広く精神性(スピリチュアリティ)の面からとらえます。そのため、物質や効率ばかりを優先しがちな現代社会の欠点を浮き彫りにできるのです。

テッドさんはSENSでの経験が日本の若い人びとにもヒントになるのではと、福岡でのお話を引き受けてくれました。また、SENSでは次回の開講(2020年1月~4月)に向けて、アジア各地からフェローやインターンを募集しています。あなた自身がSENSに参加して、持続可能な未来のために一歩踏み出すきっかけになるかも知れません。

もちろん若者に限らず、どうすれば若者がリーダーシップを発揮できる社会になるのか、グローバルな問題と心の問題はどうつながっているのか、市民による国際協力のあり方の今後は、といったテーマについて考えてみたい方も、ぜひお越しください。

<SENSの詳細は、http://inebinstitute.org/eng/をご覧ください。>

セミナー「持続可能な私と世界を目指して~アジアの若者たちの体験に学ぶ」

日時:2019年10月15日(火)18時00分~20時00分

会場:福岡NGOネットワーク(FUNN)

所在地:福岡市博多区博多駅前3-6-1小森ビル4A

福岡NPO共同事務所「びおとーぷ」内

電話/ファクス:092-405-9870

アクセス:JR/福岡市営地下鉄「博多」駅博多口より徒歩7分

西鉄バス「駅前4丁目」より徒歩2分、「TVQ前」より徒歩5分

プログラム:

趣旨説明

テッドさんのお話(逐次通訳付き)

質疑応答、話合い

資料代:500円(学生およびFUNN関係者は無料)

定員:15名(先着順)

共催:FNA(エフナ・アジア開発銀行福岡NGOフォーラム)、(特活)メコン・ウォッチ

協力:(特活)アーユス仏教国際協力ネットワーク

後援:(特活)福岡NGOネットワーク

セオドア・メイヤーさん(通称「テッド」):テッドさんはタイ・バンコク在住の研究者で、社会活動家。International Network of Engaged Buddhists(「社会に関わる仏教者の国際ネットワーク」、通称INEB)研究所に所属し、SENSを立ち上げ、運営している。アメリカ合衆国の市民であるが、インド生まれで、人生の大半をアジアで過ごしている。人類学を専門とし、エンゲイジド・ブッディズムに焦点をあてた研究をしながら、社会をよりよくするための教育に関心を寄せ、INEBで実践している。

お問い合わせはFNA(エフナ・味開発銀行福岡NGOフォーラム)へ

電話・ファクス 092-920-1873 Email: fna@minos.ocn.ne.jp

10/15セミナーチラシ