第26回福岡オルターナティブ研究会の御案内
志民社会学習会 農に生きる世界——新農本主義への誘いーー
日時:2015年12月12日(土)午後2時〜5時
場所:西南コミュニティセンター(西南学院大学キャンパスの最東南側)
2階会議室
〒814−8511 福岡市早良区西新6丁目2−92
電話092-823-3952 (地下鉄西新駅3番出口から海側に徒歩数分)
テーマ:資本主義が終わった後を構想する農本主義
-あたらしい時代を、思想はどう切り開いていくか-
講師:宇根豊さん(うねゆたか、NPO法人農と自然の研究所代表理事)
第26回福岡オルターナティブ研究会は、講師に宇根豊 さん(農と自然の研究所代表理事)を迎えて、「資本主義が終わった後を構想する農本主義」と題してお話しいただきます。数年前に「里山資本主義」という言 葉が流行しましたが、宇根さんは、それと同じようなことを数十年も前から、そんな言葉は使わないで、いや、むしろ「資本主義」を批判しながら、提唱してこ られました。「新しい農本主義」と題して、農に生きる立場から、いま、資本主義に対抗する思想を語って下さいます。
講師紹介:1950年長崎県島原市生まれ。九州大学大学院修了。農学博士。福岡県の農業改良普及員時代の1978年より減農薬運動を提唱。虫見板を普及させ、「ただの虫」という概念を創出。39歳で糸島郡二丈町で新規就農。49歳で福岡県を退職後、NPO法人農と自然の研究所を設立、代表理事に。
報告要旨: 同じものを生産するなら、そのための労働時間とコストは少ない方がいい、というのは、真理だろうか。少なくとも、農にはあてはまらない。ところがそれをあてはめようとしてきたのが、近代国家・日本国であったし、近代科学技術だった。そして日本農学であった。
このことにいち早く、大正末期には気づいて、敢然と資本主義を批判したのが、農本主義者だった。しかし彼らの思想は、戦後になって、右翼反動ファシズムの温床などと決めつけられ、かえりみられなくなっていった。
現代では、資本主義は強引に経済成長を続けようとして、かつてない矛盾を生み出している。こういうときに、もっともそれに対抗できる思想を農から再生させてみようと思う。それを名づけて「新しい農本主義」と呼ぶ。お楽しみに。
参考文献:宇根豊の農本主義三部作
『農本主義へのいざない』(2014年)創森社
『農本主義が未来を耕す』(2014年)現代書館
『愛国心と愛郷心』(2015年)農文協
参加費:無料(会の趣旨に共感される方はどなたでも参加できます)。
終了後、近くの居酒屋で講師を囲む懇親会を予定しています。
主催:福岡オルターナティブ研究会、FNA(ADB福岡NGOフォーラム)
資料準備の都合上、参加を希望される方は事前にご連絡頂ければ助かります。
連絡先:fna@minos.ocn.ne.jp